ニュース 2020/09/03 18:59
ヤム・チャイナがIPO公募前倒し終了か、個人投資家の反応薄く
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国で「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」、「ピザハット」などを展開する百勝中国HD(ヤム・チャイナ・ホールディングス:9987/HK)が香港での新規株式公開(IPO)に向けた公募を1日前倒しで終了するもようだ。外電が3日、消息筋情報として伝えたもの。当初は4日まで行う予定だったが、3日午後5時(現地時間)に終了する予定という。会社側はコメントを発表していない。
同社の香港IPOを巡っては、「個人投資家の反応が今一つ」との情報がこれまでに伝わっている。マージンローン(IPOに応募する投資家向けの融資)を利用した個人投資家の応募額は10倍程度となっているようだ。
同社は1日にブックビルディングを開始。10日の香港上場を予定する。同社は香港ニューヨーク市場に上場しており、香港でのIPOは「セカンダリー上場」となる形だ。これまでに阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)など米国市場に上場する複数企業が香港セカンダリー上場を果たしているが、ヤム・チャイナはその中で初の「非ニューエコノミー企業」となる。
目論見書によると、公募価格の上限は468香港ドル。上限で値決めされた場合の調達額は、手数料などを除く手取り概算で192億7400万香港ドル(約2636億円)となる見込みだ。調達資金は店舗網の拡大、デジタル化やサプライチェーン向けの投資などに充当する。
ヤム・チャイナは2016年、米外食チェーン大手ヤム・ブランズ(YUM/NYSE)が中国事業を分社化する形で成立。当時、上場先の候補としてニューヨークと香港が挙がっていたが、最終的にニューヨークを選択した経緯がある。19年売上高ベース(88億米ドル)で中国最大の外食企業。中国本土で独占的に「KFC」「ピザハット」を運営するほか、11年には火鍋チェーン「小肥羊」を子会社化した。16年にはメキシコ料理「タコベル」の中国での運営をスタート。20年6月末時点で店舗総数は約9900店に上る。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
同社の香港IPOを巡っては、「個人投資家の反応が今一つ」との情報がこれまでに伝わっている。マージンローン(IPOに応募する投資家向けの融資)を利用した個人投資家の応募額は10倍程度となっているようだ。
同社は1日にブックビルディングを開始。10日の香港上場を予定する。同社は香港ニューヨーク市場に上場しており、香港でのIPOは「セカンダリー上場」となる形だ。これまでに阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)など米国市場に上場する複数企業が香港セカンダリー上場を果たしているが、ヤム・チャイナはその中で初の「非ニューエコノミー企業」となる。
目論見書によると、公募価格の上限は468香港ドル。上限で値決めされた場合の調達額は、手数料などを除く手取り概算で192億7400万香港ドル(約2636億円)となる見込みだ。調達資金は店舗網の拡大、デジタル化やサプライチェーン向けの投資などに充当する。
ヤム・チャイナは2016年、米外食チェーン大手ヤム・ブランズ(YUM/NYSE)が中国事業を分社化する形で成立。当時、上場先の候補としてニューヨークと香港が挙がっていたが、最終的にニューヨークを選択した経緯がある。19年売上高ベース(88億米ドル)で中国最大の外食企業。中国本土で独占的に「KFC」「ピザハット」を運営するほか、11年には火鍋チェーン「小肥羊」を子会社化した。16年にはメキシコ料理「タコベル」の中国での運営をスタート。20年6月末時点で店舗総数は約9900店に上る。
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