【亜州ビジネス編集部】　経済発展に伴い、米国に次いで中国は世界第2の化粧品消費大国に躍進した。すでに欧米や日本の消費水準を超えているとの試算もある中、国産メーカーの台頭も目立ってきた。中国メディアがこのほど伝えた。

　中国の化粧品市場はこれまで外資メーカーがしのぎを削っていたが、近年は国内メーカーが相次ぎ登場し、2019年までに約5000社まで増えている。19年1〜7月は、インターネットの検索キーワードで「中国風」を意味する「国潮」の検索回数が前年同期比で392.66％も増加。消費者の国産品に対する信頼が大幅に向上した実態が鮮明化した。

　過去には各社が広告費やブランド維持に多額の資金を投入してきたが、品質に対する研究開発（R＆D）投資がおろそかになっていたという。横並びの商品ばかりで新たな機能性に欠け、市場の変化についていけるものではなかった。

　もっとも、コロナ禍で商品の生き残りが激しくなった最近では、バイオ技術などの効能を取り入れた企業などで、逆風の中でも成長をしている企業もある。また、大量の生産・消費が見込める化粧品生産の一大拠点として、山東省は近年、化粧品の「山東ブランド」戦略を打ち出した。高機能化に注力し、R＆Dや人材育成にも注力している。



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