中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の高止まりが持続している。中国汽車流通協会が3月31日に報告した2020年3月の「自動車ディーラー在庫早期警戒指数（VIA）」は59.3に低下（改善）。前月（81.2）比で21.9ポイントも低下したものの、依然として警戒ラインの50を上回る水準で推移した。2018年1月以来、27カ月連続で50を超えている。前年同期比では4.0ポイント上昇した。

　エリア別では、北部が61.0、東部が60.3、西部が49.1、南部が50.7となっている。それぞれ前月比で20.0ポイント、23.3ポイント、16.5ポイント、30.9ポイントずつ低下した。

　新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられるなか、下旬にかけて外出する消費者の数が徐々に増加。3月31日の時点では、カーディーラーの営業再開は全体の95.5％に達した。全体の客足は通常時の64.0％まで回復したという。

　VIAはPMI（製造業購買担当者景気指数）の算出法と類似。50を下回ると自動車在庫が適正レベルにあることを示す。逆に数値が高いほど、需要の低迷、在庫圧力の上昇、経営圧力の増大を示唆する。


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