ゼネコン大手、ホアビン建設・不動産（HBC）は16日、南部ティエンザン省のロンザン工業団地で台湾資本系食品大手、旺旺集団の工場を着工した。入札を通じて契約額5000億ドン（約23億円）で受注した。ベトナム・ニュースが同日報じた。
　工場は敷地面積7万5000平方メートルで、共に5階建ての米菓生産棟と牛乳生産棟、付属棟から成る。工期は335日を見込む。旺王集団は19年12月にベトナム進出を発表している。メコンデルタに位置するティエンザン省は、高品質の原料調達に利点がある。
　ホアビン建設は今年、他にダナン市のホテルなど3件の建設プロジェクトを落札しており、合計受注額は9540億ドンに上る。
　旺王集団中核の中国旺旺HD(151/HK)は、中国本土で「旺旺(WANT WANT)」ブランドの米菓（せんべい類）、乳製品、その他菓子を製造・販売する。台湾資本ながら本土シフトを進め、現地の売上比率は9割超に。19年3月末時点で、中国に工場85カ所、営業所427カ所を置く。本土シェア7割を握る米菓子を主力としていたが、近年は乳製品・飲料やその他菓子にも注力。それぞれ売り上げの5割と3割を占めるに至った。


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