中国で私費留学をする人が増える中、国内銀行各行はこのところ、留学ローンや海外送金などの業務に注力している。国有4大商業銀行の一角を占める中国農業銀行（1288/HK）はこれまでに国内117カ所で「出国留学金融サービスセンター」を開設している。また中信銀行(CITICバンク：998/HK)は留学、旅行、移民、ビジネスなどで海外へ出かける人向けに融資、外貨決済、ビザ手配などの総合的なサービスを提供している。21世紀経済報道が12日付で伝えた。
　中国教育部によると、2018年に中国から海外留学した人は約66万2100人で、前年に比べ5万3700人増加した。このうち自費留学生は約9割を占める。
　留学先別の学費を含めた年間費用は米国、英国で約50万人民元（約785万円）、オーストラリアやその他の欧州で20万〜30万人民元。留学資金需要は少なくとも年間に総額1000億人民元（約1兆5707億円）に上るとみられる。


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