新型コロナウイルスの感染拡大で休止していた上海市内の各企業が相次いで稼働を再開している。同市の一定規模以上工業企業について、2月29日までに操業再開率が94.5％に達したことが分かった。社員の職場復帰率は64.3％、生産再開率は66％という水準。企業別の操業再開率は、大企業が97.4％（操業再開率63.8％）、中小企業が53％（同45％）で推移している。上海市経済信息化委員会の張建明・副主任の話として、複数の中国メディアが2日付で報じた。
　2月28日時点で上海市全体の工商業事業者による電力消費量の回復率は83.6％に達し、うち工業ユーザーが80.3％、一般商業ユーザーが86.9％だった。エリア別では、金山区のすべての企業が稼働を再開したのをはじめ、青浦、閔行、浦東、松江、嘉定、宝山区などの生産額10億人民元（約156億円）以上の工業企業がすでに稼働を再開している。生産再開率では、郊外の一定規模工業企業で平均60％を上回った。
　このほか、ソフト・情報サービスの重点企業で操業再開率が100％に迫っている。職場復帰比率は93％だった。ビックデータの重点企業では操業再開率が90.4％、職場復帰率が85.4％、工業インターネットの重点企業では操業再開率が94.2％、職場復帰率が71.8％となっている。また、すべてのAI重点企業がすでに操業を再開。IC重点企業もすべて操業を再開し、職場復帰率は80.3％、生産再開率は64％となっている。


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