ロシア国境に隣接し、新型コロナウイルスの輸入症例が多数確認された黒竜江省牡丹江市で3日、全住民約80万人に対するPCR検査が始まった。市政府によると、4日までに約69万人が検査を終えている。一方、同市トップの馬志勇・党書記が3日までに解任されたことが明らかとなっており、新型コロナ対策で責任を問われた可能性が指摘されている。複数メディアが伝えた。
　牡丹江市に属し、ロシアとの出入国検査所がある綏芬河市では4月、入国者から多数の新型コロナ感染者が見つかった。5月12日までに、患者約400人が治療を終えて退院したが、牡丹江市では5月25日から6月2日までに無症状感染者15人が新たに確認されている。同市は大学受験を控えた高校3年生の授業を中止したほか、路線バスの運行を中止した。
　国家衛生健康委員会の発表によると、全国で4日に新たに確認された新型コロナ感染者は5人で、いずれも海外での感染者だった。新規の死者はゼロ。5日午前0時（現地時間）現在、国内で治療中の感染者は66人（うち重症は1人）、累計の感染者数は8万3027人、死者数は4634人となっている。


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