中国の電気自動車（EV）スタートアップ企業がドイツ輸出を開始した。河南速達電動汽車科技有限公司は20日、ドイツ向け出荷セレモニーを開催。初回ロットとして、EVセダン「SA01BC」200台を天津港から独デュッセルドルフに向けて輸送している。易車網が21日付で伝えた。

　速達は2019年3月21日、ドイツ企業とNEV販売協定を締結。自社EVを年間1万2000台規模でドイツに輸出する契約を取り交わした。「SA01BC」とその部品に関して、20年初めに欧州連合（EU）の車両型式認証制度（WVTA）を取得。EU域内での小売販売が可能となった。

　セダンタイプの「SA01BC」は、全長4417mm、全幅1737mm、全高1576mm。航続距離は305?。最高時速を130?に設定した。スマートインタラクティブシステムを搭載し、ボイスユーザーインターフェースや遠隔制御など機能を支持する。

　速達は17年3月、年間生産能力10万台のEV生産プロジェクトが国家発展改革委員会の承認を取得。19年1月には工業和信息化部（工業情報化部）の事業ライセンスを獲得した。国家発展改革委と工業情報化部による「ダブル承認」を得た中国11社目のEV乗用車専用メーカーとなっている。


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