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  ニュース     2020/06/25 18:59

中国配車アプリ「滴滴」、30年に自動運転車100万台投入へ 無料記事

 配車アプリ中国最大手の滴滴出行(Didi Chuxing)が自動運転車の大規模投入計画を明らかにした。最高執行責任者(COO)の孟醒氏はこのほど、「自社の予約プラットフォームを通じ、2030年までに100万台超の自動運転車を導入する」とのビジョンを示している。いわゆる“ロボタクシー”は、配車予約サービスネットワークが行き届いていないエリアでまず展開する予定という。盖世汽車が24日付で伝えた。
 北京小桔科技有限公司傘下の滴滴は、2016年に自動運転開発に着手。19年8月に自動運転部門を子会社に昇格させた。この子会社は5月に初の資金調達を完了している。調達した5億米ドル(約535億円)を自動運転車の開発・走行実験に投入した。中国国内の特定エリアで、乗客を乗せた自動運転の実証実験行を展開する方針を披露している。
 調達額は、中国の自動運転スタートアップ企業で最大規模。ソフトバンクグループ(SBG)「ビジョン・ファンド」の第2ファンドを中心とするコンソーシアムの資金を得た。
 滴滴は北京市、上海市、江蘇省蘇州市、米カリフォルニア州で自動運転公道実験の許可を相次ぎ取得。人を乗せた状態の実験走行を可能とした。スマート充電施設の整備や車両メンテナンス、保険販売を含めた未来型モビリティソリューションの提供も検討している。車アフターサービスを手掛ける「小桔車服」や傘下の金融事業会社とも連携した。
 滴滴は世界最大級の交通プラットフォームに成長し、中国をはじめ、日本やオーストラリアなど1000都市以上でサービスを提供中。足元の世界ユーザー数は概算5億5000万人に膨らんだ。


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