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  ニュース     2020/06/25 18:59

米スポーツカーメーカー「SALEEN」、中国法人が経営危機 無料記事

 米スポーツカーメーカー、サリーン・オートモーティブ中国現地法人が経営破たんの瀬戸際に立たされている。江蘇省如皋市に中国拠点を構えた江蘇賽麟汽車科技有限公司(SALEEN)はこのほど、南通市中級人民法院(地裁)から上海支社の資産を差し押さえる強制執行の通知を受けた。江蘇賽麟汽車を相手取り、江蘇賽麟汽車の親会社である南通嘉禾科技投資開発有限公司が起こした貸与金返還訴訟に絡む決定という。第一電動網が24日付で伝えた。

 賽麟汽車上海支社の総資産は約20億人民元(約303億円)。内訳は、土地使用権利が2億人民元、工場資産が5億人民元、設備が13億人民元となる。

 同社従業員によれば、上海支社の従業員は1000人超。うち500人が賃金の支払いなどを求めた会社側の紛争に絡み、仲裁を申請した。上海支社の資産差し押さえを通じ、多数の従業員が江蘇省の賽麟汽車本部に配置換えされる見通しだ。

 賽麟汽車を巡っては、大規模リストラ、給料遅配、経営幹部の離職といったネガティブニュースが以前から伝えられている。王暁麟・董事長は米国に雲隠れし、公の場に姿を見せないままだ。

 2009年7月1日に設立された賽麟汽車は資本金100億人民元。サリーン・オートモーティブが中国の複数企業・投資機関と共同出資した。


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