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  ニュース     2020/07/10 18:59

カザフで「正体不明の肺炎」、現地中国大使館が注意喚起 無料記事

 中国駐カザフスタン大使館は9日、現地で正体不明の肺炎が広まっているとして注意喚起を行った。報道によると、この肺炎の致死率は新型コロナウイルスより高い。すでに2万8000人が同肺炎で治療を受けているとの情報もある。中国疾病予防抑制センター(CCDC)の高福主任は、地元メディアの取材に対し、「現時点で詳細な情報はなく調査中」と答えたという。複数メディアが10日までに伝えた。

 中国駐カザフスタン大使館は公式サイト上で、現地メディアの報道内容を引用。それによると、隣国のカザフスタンでは今年6月中旬以降、アティラウ州、アクトベ州、シムケント市で肺炎の発生率が急速に上昇している。これら3エリアでは500人近くが感染し、30人余りが重篤な状況にあるようだ。今年上半期にカザフスタン肺炎で死亡した人は1772人に達し、6月だけで628人を数えた。中国人も含まれるという。

 さらに同サイト上の記載によると、カザフスタン肺炎の致死率は新型コロナウイルスを上回る。現地当局などが同肺炎のウイルスについて研究を行っているが、現時点で確かなことは究明できていない。

 一方、別のカザフスタン現地報道によると、現地ではこれまでに正体不明の肺炎により2万8000人が治療を受けている。また、カザフスタン保健相は8日の記者会見で、同肺炎の感染者が新型コロナウイルス感染者の2〜3倍に達しているとの見解を示した。保健相は近く感染者に関する正確なデータを公表する予定とし、来週にも感染者数を報告したいと述べている。


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