車載電池最大手の中国企業が新型製品の投入を準備している。寧徳時代新能源科技（CATL：300750/SZ）の曾毓群・董事長はこのほど、連続耐用年数16年、保証走行距離200万キロメートル（km）に達する超長寿命タイプ車載電池の生産を計画していると対外公表した。生産コストは従来製品比で約10％上乗せされるものの、電動車向けバッテリーの保証期間が約24万kmに設定されている状況を踏まえれば、飛躍的な技術革新を実現するだろう。易車網が9日付で伝えた。
　新型コロナウイルス大流行を背景に停滞している電動車市場について曾董事長は、2021年初めの需要回復を予測。高級車を中心に、感染拡大期に抑制されていた購入需要が解き放たれると楽観した。電動車マーケットの持続的発展を見込み、電池技術分野に今後も巨額開発資金を投じていく方針を示している。
　CATLは今年2月、米テスラ（TSLA/NASDAQ）との間で2年間の電池供給契約を締結した。テスラが上海に整備した自社初の海外組立工場で生産する「Model 3」にCATL製電池が採用される。CATLはこのほか、BMW車に搭載される電池の7割超を供給する予定。アウディ、ポルシェとも電池供給契約を交わした。


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