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  ニュース     2020/06/10 18:59

中国:新型コロナ、武漢で昨年8月から感染拡大=米研究者 無料記事

 米ハーバード大学医学大学院のジョン・ブラウンステイン教授の研究グループは8日、中国湖北省武漢市で昨年8月に新型コロナウイルスの感染拡大が始まっていたとする分析結果を米メディアに公表した。人工衛星の画像108枚とインターネットの検索キーワードを分析したところ、武漢市の大型病院5カ所で昨年夏から秋にかけて車の数が急増していた事実が判明。また昨年8月、武漢市の住民がネット上で「せき」「下痢」といった単語を検索する回数が急速に増えていたという。外電が伝えた。

 研究グループによると、検索ワードのうち「下痢」は、新型コロナウイルスと関係が深いが、インフルエンザ流行期は検索回数に目立った増加は見られなかったという。なお、中国政府が「正体不明の肺炎」を世界保健機関(WHO)に報告したのは昨年12月31日だった。

 これに対して中国側は反発。外交部の華春瑩報道局長は9日の記者会見で、「交通量だけを基にこうした結論を出すのは、奇をてらったでたらめだ」と述べている。

 中国国家衛生健康委員会の発表によると、全国で9日に確認された新型コロナウイルス感染者は3人で、いずれも海外での感染者だった。新規の死者はゼロ。10日午前0時(現地時間)現在、国内で治療中の患者は55人(重症者なし)、累計の感染者数は8万3046人、死者数は4634人となっている。


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