自動車製品に対する消費者クレームがここに来て目立って増えている。中国の自動車品質評価サイト「車質網」 に寄せられた件数は、今年5月に過去最多の8797件を記録した。前年同期比2ケタ増のペースで拡大している。
　5月のクレーム対象674型式のうち、133型式に2ケタ台の苦情が集中した。新型コロナウイルス流行後に新車販売市場が息を吹き返すなか、クレーム数の増加にも歯止めがかかっていない。分類では、品質面が6430件（全体の73％）、サービス面が1270件（14％）、総合的な面が1097件（13％）の内訳だ。
　一方、メーカー形態別のクレーム数は、自主ブランドが3890件（44％）、合資ブランドが4758件（54％）、輸入車が149件（2％）で推移した。うち自主ブランド車に対するクレーム数は、前月比で22.8％も増加。全体に占める比率も2ポイント上昇した。
　国別ブランドのクレーム数は、自主ブランドが3890件（44％）、米系が1197（13％）、日系が1557件（18％）、ドイツ系が1286件（15％）、フランス系が352件（4％）、韓国系が266件（2％）、その他欧州系が249件（3％）となっている。フランス系が減少した以外、多くは増加した。
　車種別では、SUVの3763件、セダン車の2775件、中型車の1418件、MPVの270件、小型車の181件など。


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