湖北省武漢市で多発している新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎について、中国国家衛生健康委員会の専門家チームトップを務める鍾南山氏は20日、「ヒトからヒトへの感染が改めて証明された。医療関係者の感染も確かめられた」と語った。

　米メディアによると、世界保健機関（WHO）西太平洋地区主任の葛西健氏も「最新の感染例の情報から、現在、ヒトとヒト間の感染が続いている可能性がある」とコメント。香港大学公共衛生学院の朱華晨福教授は、医療関係者が感染したことを理由に、すでに「（感染拡大に拍車をかける人物である）スーパー・スプレッダー」が出現したと指摘している。

　国家衛生健康委は22日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎患者が22日午前零時（現地時間）時点で440人に増えたと報告した。死者は9人（すべて湖北省）に増加している。会見の席で同委の李斌副主任は、「ウイルスが変異する可能性があり、さらに拡散するリスクがある」と述べた。


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