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  ニュース     2019/12/23 18:59

中国の半導体投資会社、米シナプティクスTDDI部門買収へ 無料記事

 中国の投資会社が米シナプティクス(SYNA/NASDAQ)のLCDドライバ事業を買収する。シナプティクスは19日、自社の液晶駆動機能とタッチ制御機能を1チップにまとめたTDDI(タッチアンドディスプレイドライバ統合半導体チップ)部門を北京清芯華創投資管理有限公司に売却する方針を示した。すでに双方は取引額を1億2000万米ドル(約131億3000万円)に設定することで合意済み。2020年第2四半期の手続き完了を目指すという。DRAMeXchangeなどが23日までに伝えた。
 調査によれば、スマートフォン(スマホ)向けTDDIの出荷数量は、2018年通年で概算4億個に上る。うち業界首位と2位のシナプティクスと台湾・聯詠科技(Novatek:3034/TW)を合わせた世界シェアは6割を超えた。世界全体の需要は、19年に5億5000万個まで増大する見通しという。
 1986年に発足したシナプティクスは、カリフォルニア州サンノゼに本拠を置く。ヒューマンインタフェース(HMI)ハードウェア、ソフトウェアの開発を主に手掛けてきた。タッチパッド製品、タッチディスプレイドライバ、生体認証などをに強みを擁する。
 北京清芯華創投資管理は中国の半導体投資組織と清華控股、聚源資本の共同出資で設立された。15年には、「シナプティクスを総額40億米ドルで買収する見通し」とする観測が浮上したこともある。また、武岳峰資本と共同で米ファブレス・メモリ・メーカーのISSI(Integrated Silicon Solution)を買収。16年に入り別の投資会社と連携し、CMOSイメージセンサー大手のオムニビジョン・テクノロジーを19億米ドルで買収した。


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