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  ニュース     2020/04/21 19:00

中国:4月前半の全国発電量、1.2%増とプラス成長回復 無料記事

 新型コロナウイルスの感染拡大が収束に向かうなか、中国で足元の発電量に回復の兆しが見られる。2020年4月1〜15日の全国発電量は前年同期比で1.2%増のプラス成長となった。国家発展改革委員会の情報として、経済日報が20日付で伝えた。

 今年第1四半期(1〜3月期)の全国一定規模以上の工業発電量は前年同期比で6.8%減少した。ただ、下げ幅は1〜2月比で1.2ポイント縮小している。うち火力発電が8.2%、水力発電が9.5%ずつ減少する一方、原子力発電が1.2%、風力発電が5.7%、太陽光発電が10.9%ずつ増加。3月単月ベースでは発電量が前年同月比で4.6%減少したが、下げ幅は縮小傾向にある。

 一方、第1四半期の全国電力消費量は6.5%減少している。産業別では第1次産業が4.0%増、第2次産業が8.8%減、第3次産業が8.3%減、家庭用が3.5%増という水準だった。家庭用電力消費量は引き続き増加している。地域別では全国7省・市・自治区がプラス成長。うち雲南省、新疆ウイグル自治区がいずれも5%を上回った。3月の単月ベースでは4.2%減。下げ幅は前月から5.9ポイント縮小している。

 電力消費量については、企業の操業再開、職場復帰の動向を最も直接的に反映している。国家電力網企業監測のデータによれば、非鉄金属、医療、電子、化学、鉄鋼、機械などの産業部門は、電力消費量がほぼ正常水準を回復、または前年同期の水準を上回っているという。物流状況から見た場合、鉄道の車両数は基本的に通常水準に戻り、民間航空、港湾、水運は正常に運営されている。また、宅配業務量もすでに前年同期を上回っている。


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