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  ニュース     2020/02/27 19:10

テンセントが工程院・新型コロナ医療チームと提携、13億円出資 無料記事

中国インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は26日、中国工程院、国家衛生健康委員会・新型肺炎対策専門家委員会のトップを務める鐘南山医師(専門:呼吸器疾患)が率いるチームと提携し、新型コロナウイルスや公共衛生分野の研究、医療従事者の支援を目的とする専門基金「戦疫加油包」を立ち上げると発表した。
 テンセントは「騰訊公益慈善基金会(テンセント基金会)」を通じて8000万人民元(約13億円)を出資。うち3000万人民元を投入し、中国工程院の研究員(院士)30人超が新型コロナウイルス防疫対策で遭遇した医療領域の難題を研究課題として、ウイルス基礎研究、ウイルス測定、ワクチン開発を進める。また、呼吸器、危重症、健康管理、伝染病などの分野が異なる院士が湖北省で新型肺炎治療の前線で活躍する優秀医師、研究員500人を選抜し、学術領域の専門指導と技能育成訓練を実施。医療事業プラットフォームを構築し、医療水準の向上に寄与する構えだ。
 またテンセントは、鐘南山医師が率いるチームと協力し、ビッグデータおよび人工知能(AI)聯合実験ラボなどを設立する。双方で伝染病のスクリーニング(目標疾患の罹患を疑われる対象者の選出)やAI医療画像処理、伝染病・疫病発生情況予測・警告システムなどの分野で共同研究を推進する。具体的には、テンセントの医療健康プラットフォーム「騰訊健康」やクラウドアプリ「小程序」を活用し、スクリーニング対象者向け医学指導、オンライン医療サービスと医療機関の連携、AIによる臨床試験、全国規模の疾病早期警報システムなどを整備する。


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