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  ニュース     2020/06/23 18:59

中国:国産CPU「鯤鵬」搭載の新サーバー、浙江省寧波で量産開始 無料記事

 国産CPU (中央処理装置)を搭載した新たなサーバー製品が浙江省・寧波国家高新技術産業開発区(寧波国家高新区)の工場でラインオフされた。年産能力は5万台を超える水準に設定する。華為技術有限公司(Huawei)グループが開発したARMベースの「鯤鵬 920(Kunpeng 920)」を搭載。中堅システムインテグレータの東華軟件が「鵬霄DHC-NB920」シリーズ製品として売り出す。華為技術と東華軟件(DHC Software:002065/SZ)が21日に共同で発表した。
 まず徳塔森特、寧波聯通、寧波電信、寧波移動がサーバーを採用する。生産拠点の構築から生産開始までわずか半年間に抑えた。同類のサーバーと比較し、省エネルギー性能と演算速度を大幅に引き上げたという。
 東華軟件、寧波工業投資集団有限公司、高新区投資集団有限公司は21日、「鯤鵬産業園」を共同で建設することで覚書を交わしている。向こう5年内に総額100億人民元(約1515億円)を投じ、鯤鵬チップ搭載のエレクトロニクス機器を生産する産業団地を整備する計画だ。ソフトウエア関連企業を中心に200社を誘致し、年産額を500億人民元以上に拡大する構想を打ち出している。
 華為技術は鯤鵬チップのエコシステム拡大を急ぐ戦略。2019年7月23日、鯤鵬チップの普及を優先するために向こう5年で総額30億人民元を投じると発表した。鯤鵬チップ応用産業は、ソフトウエア、サーバーとパソコン、人工知能(AI)、アルゴリズム、ビッグデータ、ロボット・スマート装備の六大分野を網羅する。


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