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  ニュース     2020/07/08 18:59

コマツ中国建機の6月稼働時間1.8%増、3カ月連続プラス 無料記事

 建機大手のコマツ(6301/東証1部)は7日、中国国内にある同社製建設機械の今年6月の平均稼働時間が126.2時間となり、前年同月比で1.8%増加したと発表した。プラス成長は3カ月連続。新型コロナウイルス感染のピークアウトを受け、各地でインフラ工事が再開されていることが背景にあるようだ。ただ、1年7カ月ぶり高水準を記録した前月(147.2時間)との比較では14.3%減少している。

 顧客の建機稼働動向を遠隔監視できるコマツのITシステム「コムトラックス」によると、中国での平均稼働時間は今年1月に前年同月比42.9%減の59.1時間と大きく縮小。各地で都市封鎖や移動制限が実施された2月には、同32.0%減の30.6時間まで落ち込んでいた。その後は徐々に回復し、3月に16.8%減の113.4時間、4月に3.6%増の144.0時間、5月に3.2%増の147.2時間と推移している。

 中国では、コロナ流行で一時停止していた工事が続々と再開されているほか、更新需要の高まりもあり、建機の需要が膨らんでいる。業界団体の中国工程機械工業協会によると、主要メーカー25社の油圧ショベル販売台数は今年5月に前年同月比68.0%増の3万1744台に膨らんだ(輸出含む)。6月の実績はまだ発表されていないが、約50〜60%の大幅な伸びが見込まれている。

 一方「コムトラックス」によると、中国以外のエリアでは建機の稼働時間が増加に転じた。6月の平均稼働時間は、日本が3.4%増の52.6時間、欧州が4.0%増の79.2時間、インドネシアが22.2%増の183.1時間に伸びている。うちインドネシアでは、19年7月以来のプラス成長となった。半面、北米は0.7%減の72.9時間と縮小が続いている。


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