米調査会社のデモグラフィア（Demographia）が20日発表した最新リポートによると、香港は10年連続で住宅価格が世界最高の都市となった。香港の住宅価格（中央値）は世帯年収（同）の20.8倍となり、前年とほぼ同水準。2位以下を大きく引き離している。
　同リポートはデモグラフィアが2005年以降、毎年発表しているもの。世帯年収に対して住宅価格が何倍の水準にあるかをランキングすることで、8カ国・地域（オーストラリア、カナダ、香港、アイルランド、ニュージーランド、シンガポール、英国、米国）309都市の不動産価格動向を示している。同倍率が5.1倍を超える場合、住宅が「非常に手の届きにくい」価格水準にあることを意味する。
　19年度のランキングでは、冒頭で触れたように香港が20.8倍で10年連続の首位。この数字はつまり、香港では「飲まず食わず」で20.8年働いてはじめて家を買うことができるということだ。調査開始以来の最高記録を付けた前年（20.9倍）とほぼ同水準だった。2位以下には、バンクーバー（カナダ）の11.9倍、シドニー（オーストラリア）の11.0倍、メルボルン（オーストラリア）の9.5倍、ロサンゼルス（米国）の6.0倍、トロント（カナダ）とオークランド（ニュージーランド）の各8.6倍、サンノゼ（米国）の8.5倍、サンフランシスコ（同）の8.4倍、ロンドン（英国）の8.2倍が続いた。


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