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  ニュース     2019/11/21 18:59

中国:湖南で豚飼育数が下げ止まり、価格上昇に一服感 無料記事

 畜産の盛んな湖南省で、豚の飼養頭数が増加に転じた。同省統計局が19日に発表した調査データによると、10月末時点の豚の飼養頭数は前月比で0.8%増加し、うち繁殖母豚は同1.8%の伸びを示した。生産規模が回復する中、豚肉価格の上昇にも一服感が見られるという。現地メディアが21日伝えた。
 この調査は、湖南省統計局が衡陽、岳陽、張家界など省内各地の養豚業者137社を対象に行ったもの。アフリカ豚コレラの流行を受けて養豚業者の生産意欲は低下していたが、足元では回復傾向を示しているという。これ以前の今年1〜9月は、湖南省では豚出荷数が前年同期比19.0%減の3562万9000頭に縮小。9月末時点の飼養頭数は2625万5000頭と、前年同期比で33.0%の落ち込みを示していた。
 省統計局によると、現時点で豚と飼料との価格比は「20:1」まで上昇しており、出荷する豚1頭当たりの平均利益は3000人民元(約4万6200円)を超えているという。利幅が拡大する中、調査対象のうち66.4%が「生産規模を拡大したい」と答えた。なお一般に、同価格比が「5.5:1」を下回ると養豚業者が不採算になるとされる。
 こうした中、豚肉価格の上昇に沈静化の兆しが見えてきた。湖南省商務庁の統計によると、全省の肉類価格は11月12〜18日に前週比で0.7%下落。うち豚肉の赤身肉は2.4%値下がりした(牛モモ肉は0.5%安、羊モモ肉は0.5%高)。省商務庁によると、豚肉価格が上げ止まるのは、今回の上昇トレンドの中で初めてという。


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