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  ニュース     2020/03/17 19:02

中国:吉利とダイムラーの配車サービス「耀出行」、北京に進出 無料記事

 浙江吉利控股集団と独ダイムラーが中国で2019年末に始めたプレミアム配車サービス「奔馳・耀出行(StarRides)」が北京市場に参入する。「奔馳・耀出行」事業母体の蔚星科技有限公司が9日、北京子会社の北京蔚星出行科技有限公司を登記した。
 新会社の登録資本は1000万人民元(約1億5200万円)。蔚星科技が全額出資している。モビリティサービスを手掛ける蔚星科技は、吉利控股傘下の吉利科技集団、ダイムラー傘下のDaimler Mobility Services GmbHの折半出資で19年5月に設立された。資本金は17億人民元で浙江省杭州市を本拠地とする。
 「耀出行」はメルセデスベンツの「Sクラス」「Eクラス」「Vクラス」といったラグジュアリー車を採用。訓練を受けたドライバーが世界統一基準のハイレベルサービスを提供している。
 20年に北京、上海、広州に順次進出する事業計画を立てているだけに、北京子会社の設立はその第一歩。中国配車サービス市場でシェアを圧倒している滴滴出行(Didi Chuxing)にとって、新たなライバルとなる可能性もある。
 浙江吉利控股は1997年に自動車事業に新規参入。傘下に香港上場の吉利汽車(175/HK)などを擁する。近年は海外市場の開拓に向け、積極的に買収を実施。10年8月には、米フォード・モーターから乗用車大手ボルボ・カーを18億米ドルで買収した。13年には「ロンドンタクシー」で有名な英ロンドン・タクシー・カンパニーも傘下に収めている。17年9月、マレーシア同業プロトンへの出資を完了。同年12月、トラックメーカー大手ボルボなどを擁するABボルボの株式8%を取得すると発表した。


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