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  ニュース     2020/03/25 18:59

中国:合弁企業のTF-AMD蘇州、IC後工程工場を新設へ 無料記事

 米中合弁企業の蘇州通富超威半導体有限公司(TF-AMD蘇州)が蘇州に新たな集積回路(IC)組立・検査工場を建設する見通しだ。既存工場を拡張し、面積を3万平米増やす計画という。投資額などの詳細はまだ明らかにされていない。蘇州日報がこのほど伝えた。

 通富超威はハイエンドICの組立・検査を手掛けている。主要な中国IC企業の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)、曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)、清華紫光集団有限公司(Unigroup)、竜芯中科技術有限公司などを顧客に取り込んだ。通富超威の年間能力は、組立が3500万個、検査が5000万個を数える。CPU(中央処理装置)とGPU(グラフィックス処理装置)、APU(CPUとGPUを統合した処理装置)を生産してきた。

 通富微電子(002156/SZ)は1997年10月に発足。江蘇省南通市の崇川区に本部を置き、傘下企業のTF-AMD蘇州、南通通富微電子有限公司(南通通富)、合肥通富微電子有限公司(合肥通富)、TF AMD Microelectronics Penang Sdn. Bhd.(TF-AMDペナン)、厦門通富微電子有限公司(厦門通富)を通じ、六大生産拠点を構えている。グループ従業員の総数は1万2000人を超えた。うち技術者は2000人以上。ウェーハバンピングサービス(はんだボール搭載受託加工)、量産テスト、WLCSP(ウェーハレベルチップサイズパッケージ)、SIP(複数LSIチップの1パッケージ封止)などを受託する。

 うちTF-AMD蘇州、TF-AMDペナンの2社はアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD/NASDAQ)との合弁事業となっている。

 集邦諮詢傘下の拓ホク産業研究院によれば、OSAT(IC組立・検査受託)売上高の世界上位3社は、台湾・日月光半導体製造(ASE)、米アムコー・テクノロジー(AMKR/NASDAQ)、江蘇長電の順。4位以下は台湾・セキ品精密工業(SPIL)、台湾・力成科技(6239/TW)、天水華天科技(002185/SZ)、通富微電子、シンガポールUtac傘下の台湾・聯測科技(UTC)、台湾・京元電子(2449/TW)、台湾・キ邦科技(6147/TW)が続いている。




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