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  ニュース     2019/10/07 18:59

中国:豚肉値上がり懸念再燃、連休前3万トン放出も効果足りず 無料記事

 中国で豚肉値上がりの警戒感が再び強まってきた。国慶節連休前に中国政府が冷凍豚肉3万トンを市場放出したにもかかわらず、4日から各地で豚肉価格の上昇が始まっている。経済日報などが伝えた。
 豚肉は、中国料理に欠かせない大衆食材。アフリカ豚コレラ(ASF)の感染拡大などで供給が細るなか、政府が輸入肉を市場に投入したものの、供給は依然として不足しているのが現状だ。4日は北京、雲南で小幅に値下がり、上海、湖南などで横ばいになったほか、多くの省・市で値上がりが続いている。さらに5日、値上がりエリアが拡大した。 
 中国政府は連休中の豚肉価格の安定を狙い、中央政府が備蓄する豚肉を放出したが、国内の2018年豚肉生産量は世界の半分以上を占める5400万トンに上るだけに、生産回復以外に価格安定の方法はないとみられる。
 中国農業農村省によれば、ASFの影響で生きた豚の飼育頭数が縮小した。8月は前年同月比で38.7%も減った。国務院(中央政府)は8月下旬から農家に養豚の拡大を促している。ただ、畜産農家の多くはASF感染への懸念と、来年以降も価格が維持できるか確信が持てず、飼育拡大に踏み切れていない状況だ。


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