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  ニュース     2020/04/14 18:59

阿里巴巴影業が通期赤字拡大を予告、コロナで4Q売り上げ大幅減 無料記事

 阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)系の阿里巴巴影業集団(アリババ・ピクチャーズ・グループ:1060/HK)は9日引け後、2020年3月期(本決算)に11億〜12億人民元(約167億〜183億円)の純損失を計上するとの見通しを示した。前年は2億5400万人民元の赤字。新型コロナウイルス流行を受けて映画業界が厳しい経営環境に直面する中、第4四半期(20年1〜3月)の売り上げが大幅に落ち込んだ。

 さらに、一部の売掛金について貸倒引当金(8億人民元)を計上することも響く見通し。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国では今年の春節(旧正月)連休に封切りが予定されていた新作映画がすべて公開を延期。映画館も休業を余儀なくされた。業界関係者の間では、今年の国内興行収入が前年比でほぼ半減し、約300億人民元にとどまるとの予測も出ている。

 阿里巴巴影業は2014年6月、買収によって阿里巴巴集団の傘下に入った(旧社名は「文化中国伝播」)。映画やモバイルテレビ等の映像コンテンツ制作が主力業務。足元では海外投資にも注力中で、15年5月には米パラマウント・ピクチャーズの新作映画「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」への出資を決定。同社がハリウッド映画に出資するのはこれが初めてだった。


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