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  ニュース     2019/12/26 18:59

中国5Gユーザー急拡大、20年には2億件規模へ 無料記事

中国では2019年に「5G元年」が到来し、20年には「5G普及年」が訪れる見込みだ。華為技術有限公司(ファーウェイ)の徐直軍・取締役副会長(兼輪番会長)によれば、中国の5G(第5世代移動通信システム)ユーザー総数は、来年にも2億件(人)規模にまで急拡大する可能性が高い。機種の多様化と価格低下が急ピッチに進むなか、世界最多を独走し続けると想定しているという。新京報が26日付で伝えた。

 スマートフォン(スマホ)大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)は、すでに2000人民元以下の機種を発表。12月10日、新モデル「Redmi K30(紅米 K30)」を希望小売値1999人民元(約3万1300円)で売り出した。

 競争激化による価格の低下は促される見込み。中国の5G端末マーケットには、小米のほか、華為、中興通訊(ZTE:763/HK)、韓国サムスン電子、広東欧珀移動通信(OPPO)などが参入した。20年には小米と中興が10機種以上、維沃移動通信(vivo)が5機種以上を市場に投入する予定を組んでいる。

 すでに需要は中国で立ち上った。5G基地局の整備が各地で展開されるなか、力強い伸びは今後も続くとみられている。工業情報化部に直属する中国信息通信研究院によれば、今年11月の5G携帯出荷は、中国全体で前月比103.5%増の507万4000台を記録したという。5G端末の出荷データは今年8月から公表を開始し、8月は21万9000台、9月は49万7000台、10月は249万4000台で推移した。

 蘭INGのグレーターチャイナ・エコノミストも、中国の5Gサービス市場の成長性に大きな期待感を示している。20年末の中国5Gユーザーは1億7000万件に達すると分析。向こう5年にわたり、5G関連産業の名目国内総生産(GDP)への貢献は平均3%に達すると試算した。


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