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  ニュース     2020/01/10 18:59

中国:50都市住宅の投資利回り2.4%、アモイや深センは1%台 無料記事

 賃料相場から逆算した場合、中国の不動産価格は極めて高いと言えそうだ。中国の主要50都市を対象とした住宅物件の投資利回りは、2019年第4四半期時点でわずか平均2.4%。借入コストなどを差し引いても、投資の回収に約42年もかかる計算だ。なかでもアモイ(福建省)、深セン、三亜(海南省)などは特に低いのが実態という。居房地産研究院が8日に報告した。
 全国最低のアモイは、過去2年にわたって不動産価格が急伸し、一定規模のバブルが蓄積されたとみられている。住宅物件の値上がりと比較し、賃料相場の水準訂正が遅延。アモイは16年第2四半期以降、全国最低を独走してきた。このほか住宅物件の投資利回りは、深センが1.4%、三亜が1.5%、青島(山東省)が1.5%、福州が1.6%などと低めに推移している。
 半面、錦州(遼寧省)は3.9%、牡丹江(黒竜江省)とウルムチ(新疆ウイグル自治区)は3.6%、宜昌(湖北省)は3.4%、桂林(広西チワン族自治区)は3.3%などと比較的に高い。これらの二線・三線都市では、住宅価格が目立って上昇していないにもかかわらず、賃料相場は上がり続けているという。
 居房地産研究院によれば、中国の住宅物件の投資利回りは極めて低い。物件価格の割高、または賃料相場の割安を意味する。先進国の住宅物件投資利回りは約5%で推移してきた。


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