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  ニュース     2020/01/30 18:59

新型肺炎で中国GDP成長下振れ、20年上期に最大1.1ポイント=MS 無料記事

 モルガン・スタンレー(MS)は最新リポートで、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、中国の経済活動が停滞するとの見通しを示した。感染拡大のピークが向こう3〜4カ月後に訪れた場合、2020年上半期の中国国内総生産(GDP)成長率が0.6〜1.1ポイント下押しされると予想。中国以外の景気にも一定の影響が出るとみている。香港メディアが29日伝えた。

 MSはリポートの中で、中国政府が都市間交通を規制し、春節(旧正月)連休を延長したことにより、観光、娯楽、小売といった業界に大きな影響が出ると分析した。また、連休延長によって工場の稼働停止期間が延びることで、中国の製造業や貿易にもダメージが出るとみている。

 その上で、新型コロナウイルスの感染が2〜3月にピークを迎えた場合、中国の1〜3月期GDP成長率は0.5〜1.0ポイント下振れると試算。ただ、当局の景気テコ入れ策により、4月以降は回復に向かうとみている。一方、感染拡大のピークが向こう3〜4カ月後にようやく到来した場合には、上半期のGDP成長率が0.6〜1.1ポイント下押しされると予測した。


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