5月の新エネルギー車（NEV）販売ランキング（出荷ベース）が発表された。首位は米テスラ（TSLA/NASDAQ）の主力車「Model S」。1万1095台を売り、2位以下を大きく引き離している。第一電動網研究院がまとめた「2020年5月NEV業界月報」で報告された。
　2位は広汽新能源のEVセダン「AionS」（3892台）、3位は上汽通用汽車（上汽GM）のハッチバックEV「ビュイック・Velite6」（3256台）が続いている。上位20車の販売台数はいずれも1000台を超過した。
　メーカー別ランキングも、比亜迪（BYD：1211/HK）を追い抜いてテスラがTOPに立った。BYDは前月比13.5％減の1万601台に後退している。EV「秦」の販売が37.2％も縮小した。BYDが5月に出荷したNEVモデル12車のうち、「秦」は30.2％を貢献している。半面、4位の上汽通用（上汽GM）は躍進。「Velite6」の好調に下支えられるなか、5月の出荷は前月比で156.1％も拡大した。
　新興勢では、上海蔚来汽車（NIO/NYSE）が5位、理想汽車（Lixiang）が14位に食い込んだ。出荷台数はそれぞれ前月比で8.9％増、18.1％減と変動している。
　上位15社中、BYD、華晨宝馬（華晨BMW）、一汽大衆（一汽VW）、ボルボ、理想汽車の5社を除く10社は、いずれも前年同月比で販売を伸ばしている。
　一方、乗用車市場信息聯席会の発表によると、中国の5月NEV販売は出荷ベースで低迷。前年比25.8％減の7万台に落ち込んだ。


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