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  ニュース     2020/01/15 18:59

中国:19年ネット広告市場は6.96兆円規模、上位10社に集中 無料記事

 中国のインターネット広告で業界大手による寡占が進んでいる。中関村互動営銷実験室と北京師範大学新聞伝播学院が13日に共同発表した「中国互聯網広告発展報告」によれば、中国全体のネット広告市場は2019年通年で総額4367億人民元(約6兆9600億円)の規模。前年比で5.96ポイント低下したものの、18.20%の伸びを確保した。

 大手10社は上から阿里巴巴集団HD(Alibaba:9988/HK、BABA/NYSE)、北京字節跳動科技(ByteDance)、百度(BIDU/NASDAQ)、騰訊HD(Tencent:700/HK)、京東商城(JD/NASDAQ)、美団点評(3690/HK)、新浪(SINA/NASDAQ)、小米集団(Xiaomi:1810/HK)、奇虎360(QIHU)、58同城(WUBA/NYSE)の順。これら10社の広告シェアは全体の94.85%にまで拡大。18年比で2.18ポイント上昇した。大手10社の支配力が強まるなか、下位の企業は存在感を失いつつある。

 プラットフォーム別の広告シェアは、ネット通販サイトが全体の35.9%を占めて最大。これに検索サイトの14.9%が続いた。動画サイトは21.0%増加し、ニュースサイトを抜いて3番手に浮上している。

 これらのネット広告大手は、海外展開にも余念がない。北京字節跳動科技の動画投稿アプリ「TikTok」はダウンロード数が世界全体で10億回(人)を超えた。騰訊系のゲーム動画ライブ配信企業の闘魚(DOYU/NYSE)は、月間のアクティブユーザー数が1億6000万人近くを数える。阿里巴巴もデジタル化計画を内外で推進中だ。


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