ニュース 2020/02/12 18:59
中国:新型コロナ禍は2月ピーク、4月にも収束=感染症権威
経済・統計
新型コロナウイルス(COVID-19)肺炎の拡大傾向に関し、感染症対策の中国第一人者が「近く流行のピークを迎え、4月までに収束する可能性がある」との認識を示している。重症急性呼吸器症候群(SARS)鎮圧でも活躍した鍾南山氏(中国工程院アカデミー会員)は11日、新型コロナウイルスの拡散状況について言及。「足元の予測モデルを用いた場合、2月の中旬、または下旬にも最高レベルにまで達する」との分析結果を披露した。そのうえで、「今回の新型コロナウイルス大量感染は早ければ4月にも収束する」との見解を明らかにしている。
21世紀に入り、人類が直面した3度目のコロナウイルス攻撃となっていると指摘する一方、SARS、中東呼吸器症候群(MERS)よりも死亡率は低いと説明した。SARSとの違いに関しては、抗ウイルスと抗炎の両方を抑える必要がある点で異なっていると補足している。また、湖北省武漢市を中心にヒト-ヒト感染の拡大に歯止めがかからないものの、医療関係者や物資が大量に送り込まれるなか、状況は改善に向かうとの見方。早期の患者発見、隔離が重要なポイントとなっていると語った。
潜伏期については、精査したところ最長24日の患者が確認されたと報告したものの、過度な隔離は必要ないとの見解。1099例のうち1例が潜伏24日を示したのみで、このデータに基づいて隔離時間を延長することは逆に科学的でないと説明した。
国家衛生健康委員会によれば、12日午前0時(現地時間)の新型コロナウイルス感染患者は、中国全体で前日比2015人増の4万4653人。死者は97人増の1113人に拡大した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
21世紀に入り、人類が直面した3度目のコロナウイルス攻撃となっていると指摘する一方、SARS、中東呼吸器症候群(MERS)よりも死亡率は低いと説明した。SARSとの違いに関しては、抗ウイルスと抗炎の両方を抑える必要がある点で異なっていると補足している。また、湖北省武漢市を中心にヒト-ヒト感染の拡大に歯止めがかからないものの、医療関係者や物資が大量に送り込まれるなか、状況は改善に向かうとの見方。早期の患者発見、隔離が重要なポイントとなっていると語った。
潜伏期については、精査したところ最長24日の患者が確認されたと報告したものの、過度な隔離は必要ないとの見解。1099例のうち1例が潜伏24日を示したのみで、このデータに基づいて隔離時間を延長することは逆に科学的でないと説明した。
国家衛生健康委員会によれば、12日午前0時(現地時間)の新型コロナウイルス感染患者は、中国全体で前日比2015人増の4万4653人。死者は97人増の1113人に拡大した。
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