金額ベースで高止まりしているものの、中国の社債デフォルトは足元で沈静化していると言えよう。今年1月1日から6月15日にかけたデフォルトは、28社の合計63本を数え、総額で597億300万人民元（約9060億円）規模に積み上がった。資本再編を選んだ北京北大方正集団有限公司(Founder Group)が巨額のデフォルトを引き起こした以外は、社債市場は落ち着いて推移している。金融情報ベンダーである浙江核新同花順網絡信息(Hithink Flush Information：300033/SZ) の報告として、21世紀経済報道などが16日付で伝えた。
　デフォルト案件数は前年同期比でやや減少している。ただ、総額規模では北大方正のデフォルト案件が影響し、前年同期比で拡大した。北京大学系列IT企業の北大方正は、2月に社債のデフォルトを報告。合計で23本に関連し、総額が345億4000万人民元（約5240億円）に上る実態などを明らかにした。
　これを除いた場合、東旭集団、華信国際、中信国安集団、康美薬業、新華聯控股、西王集団などが20億人民元以上の規模。残りは9社が10億〜20億人民元、別の9社が10億人民元などとなっている。


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