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  ニュース     2019/11/14 19:15

中国:10月新車販売4%減、16カ月連続マイナス成長 無料記事

 中国汽車工業協会は11日、今年10月の新車販売台数が前年同月比4.0%減の228万4000台に縮小したと発表した。マイナス成長は16カ月連続。ただ、減少率は前月の5.2%から1.2ポイント縮小している。前月比では0.6%増加した。
 生産台数も前年同月比で1.7%減の229万5000台と縮小が続いている。ただ、前月比では3.9%伸びた。
 車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比5.8%減の192万8000台(前月比0.2%減)、生産台数が3.2%減の193万8000台(同3.9%増)。商用車は販売台数が7.0%増の35万7000台(同4.8%増)、生産台数が7.7%増の35万8000台(同3.9%増)となった。
 また、新エネルギー車の販売はマイナス成長が持続。10月の販売台数は前年同月比45.6%減の7万5000台に低迷した。減少率は9月(34.2%)に比べて拡大している。うち電気自動車(EV)が47.3%減の5万9000台、プラグインハイブリッド車(PHV)が38.7%減の1万6000台。新エネ車全体の生産台数は9万5000台で、前年同月を35.4%下回った。
 日本主要メーカー4社は総じて苦戦。10月の販売台数は、トヨタが2.9%減の13万1700台、日産が2.1%減の13万9064台、マツダが9.1%減の1万9882台に低迷した。ホンダが唯一好調で、前年同月を6.5%上回る14万7716台に達している。
 一方、完成車の10月輸出台数は前年同月比23.4%増の8万7000台と大幅に拡大。うち乗用車が32.1%増の6万6000台、商用車が2.6%増の2万1000台に伸びた。
 1〜10月の累計では、全体の販売台数が前年同期比9.7%減の2065万2000台。うち乗用車が11.0%減の1717万4000台、商用車が2.5%減の347万8000台に縮小している。生産台数は全体で10.4%減の2044万4000台だった。
 国別では、中国自主ブランド乗用車の苦戦が続く。全国乗用車市場信息聯席会のデータによると、中国自主ブランド乗用車の販売台数(小売)はマイクロバスを除く狭義乗用車ベースで、10月に前年同月比13.0%減の70万5429台とマイナス成長が続いた。ただ、乗用車販売全体に占める比率は38.3%(前月は36.7%)に拡大している。海外ブランド乗用車では、首位のドイツ系が9.5%増の46万9689台に上向き、シェアが25.5%(同26.2%)となった。2位の日系は0.2%減の40万5232台で、シェアが22.0%(同22.6%)。3位以下は、米系が10.9%減の14万9532台、韓国系が19.1%減の8万736台、仏系が46.4%減の1万983台で、市場シェアはそれぞれ8.1%(同8.3%)、4.4%(同4.4%)、0.6%(同0.5%)だった。


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