中国基礎電気通信産業3社の固定ブロードバンドインターネット契約者数は、2019年末時点で4億4900万件に増加した。前年末比で4190万件の純増。増加幅は前年の5884万件を下回っている。工業和信息化部（工業情報化部）が発表した。

　速度別では、100M以上の契約が3億8400万件。比率は85.4％と、前年比で15.1ポイント上昇した。1000M以上は87万件となっている。また、モバイルインターネットの4G契約は12億8000万件。年間で1億1700万件増加した。工業和信息化部が進める「高速化政策（双G双提）」が着実に成果を上げている。

　19年末のブロードバンド契約は、農村部で1億3477万件に拡大した。比率は前年の28.8％から30％に上昇している。年間の増加数は1736万件。増加率は14.8％で、都市部を6.3ポイント上回った。

　一定規模以上のインターネット・関連サービス企業の19年事業収入は、前年比21.4％増の1兆2061億人民元（約18兆7749億円）。増収率は前年（24.0％増）を下回った。一方、利益額は16.9％増の1024億人民元で、増益率は前年比で13.1ポイント上昇した。研究開発費は23.1％増の535億人民元。前年を4.1ポイント上回る伸びとなっている。

　事業収入のうち、情報サービス（音楽、動画、ゲームなど）は22.7％増の7879億人民元。伸び率は前年比1.3ポイント高かった。インターネットプラットフォームサービス（生産サービス、生活サービスなど）は24.9％増の3193億人民元で、伸び率は前年比3.5ポイント拡大している。データサービス（データセンター、クラウドサービスなど）は25.6％増の116億人民元。5Gやクラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能（AI）などの利用拡大を反映して、最も高い成長率を示した。


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