米中の集積回路（IC）設計大手とディスプレイ大手が連携し、新型のディスプレイ製品を市場投入する見込みだ。クアルコム（QCOM/NASDAQ）と京東方科技集団（BOE：200725/SZ）は15日、戦略提携を組むと宣言したうえで、今年下半期をめどに新製品を売り出すと発表。フレキシブル有機EL（OLED）製品の（他社製品との）差別化を図る戦略を打ち出している。環球網などが伝えた。
　クアルコムの超音波指紋リーダー「3D Sonic Sensor」を採用し、京東方のフレキシブルOLED製品に搭載する。新技術を一体化したハイエンド製品を開発し、内外の需要を取り込む計画だ。
　両社はまた、5G、IoTの両分野でも協力する。また、VR（仮想現実）、AR（拡張現実）、MR（複合現実）、SR（代替現実）を融合したXR（X Reality）分野でも新たに協業すると説明した。
　京東方は液晶パネル販売数で中国首位、世界トップ10に入る。主要顧客は華為技術有限公司（Huawei）や小米集団（XIAOMI：1810/HK）、広東欧珀移動通信（OPPO）、維沃移動通信（vivo）、台湾・華碩電脳（ASUS：2357/TW）など。


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