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  ニュース     2019/12/19 18:59

中国:山東徳州の12インチウェーハ工場、年産能力360万枚で着工へ 無料記事

 山東省北西部の徳州市で18日、大口径シリコンウェーハの生産工場を整備する第2期プロジェクトの始動が宣言された。全額出資子会社の有研半導体材料有限公司を通じ、中央企業の有研科技集団有限公司などが徳州経済技術開発区に総額80億人民元(約1253億円)を投じる。8インチのシリコンウェーハ生産工場を建てる1期プロジェクトは進行中。今回の第2期で12インチのシリコンウェーハ生産工場を整備する。DRAMeXchangeなどが伝えた。
 前期と後期に分割し、生産設備を建設する。有研科技集団、徳州匯達半導体股権投資基金合夥企業、RSテクノロジーズ(3445/東証)、徳州市政府が共同で「山東有研集成電路用大尺寸セキ材料規模化生産」プロジェクトに乗り出した。投資額は第1期で18億人民元、第2期で残り62億人民元。第1期は8インチウェーハ年産能力180万枚を想定。稼働時の年間売上高10億人民元を見込む。第2期は12インチウェーハ年産能力を360万枚に設定した。稼働時の売上高25億人民元を想定。SUMCO(3436/東証)を退職した社員らを雇用したとされる。
 有研半導体材料は2018年7月26日、8・12インチシリコンウェーハ工場を建設することで徳州市政府と覚書を締結。徳州市政府は半導体産業を「戦略性新興産業」と位置付けた。同プロジェクトに関し、山東省政府は「19年最大の重点プロジェクト」に指定している。
 有研半導体材料は01年6月に発足。シリコン素材の生産分野で中国トップレベルの技術を擁する。



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