ニュース 2020/05/07 18:59
中国:3月粗鋼生産1.7%減、5カ月ぶりマイナス成長
経済・統計
2020年3月に中国の粗鋼生産量は、前年同月比1.7%減の7897万5000トンに落ち込んだ。マイナス成長は、0.6%減少した2019年10月以来の5カ月ぶり。1〜2月にかけては前年同期比で3.1%増加した。3月の鋼材生産量は0.1%減の9888万トン。1〜2月の3.4%減に続く減産となっている。国家統計局が発表した。
3月の粗鋼生産は1日平均254万7700トン。1〜2月平均値との比較で1.2%減少している。鋼材輸出は648万トン、輸入は114万トンで、純輸出は粗鋼換算で556万トンだった。粗鋼供給量は1日平均236万8400トンと、1〜2月平均値で4.4%減少している。3月の全国固定資産投資と機械工業企業(一定規模以上)の工業付加価値はいずれも1〜2月比で持ち直していることから、鉄鋼需給は1〜2月より改善した。
中物連鋼鉄物流専業委員会が調査している鉄鋼産業のPMIは、3月が42.2、4月が45.9で推移し、2カ月連続で上昇。生産、購買量の改善が鮮明化した。一方、海外受注は27.3に急落し、4月も27.8と回復ピッチは鈍くなっている。
同委員会が鉄鋼関連企業(生産、輸送・倉庫含む)621社の生産・活動再開状況をまとめたところ、3月25日時点ですでに79%の企業が活動を再開した。雇用者の職場復帰はやや遅れがみられ、23%の企業が30%以下、16%が30〜50%と回答。100%と答えた企業は18%にとどまった。
全国20都市の鋼材主要5品目の社会在庫は、増加傾向に歯止めがかかっている。3月は中旬が2000万トン、下旬が1906万トンへと徐々に低下した。2月下旬は1905万トンと、1月下旬からの1カ月間でほぼ倍の水準まで上昇し、3月上旬に2021万トンへとさらに積み上がっていた。
鉄鋼価格の下落ピッチは、3月に入って緩やかになっている。中国鋼鉄工業協会が発表しているCSPI国内鋼材総合価格指数は、3月に前月比1.18%下落の99.21。4カ月連続で値下がりしたものの、落ち込み幅は2月の4.83%に比べて小幅に収まった。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
3月の粗鋼生産は1日平均254万7700トン。1〜2月平均値との比較で1.2%減少している。鋼材輸出は648万トン、輸入は114万トンで、純輸出は粗鋼換算で556万トンだった。粗鋼供給量は1日平均236万8400トンと、1〜2月平均値で4.4%減少している。3月の全国固定資産投資と機械工業企業(一定規模以上)の工業付加価値はいずれも1〜2月比で持ち直していることから、鉄鋼需給は1〜2月より改善した。
中物連鋼鉄物流専業委員会が調査している鉄鋼産業のPMIは、3月が42.2、4月が45.9で推移し、2カ月連続で上昇。生産、購買量の改善が鮮明化した。一方、海外受注は27.3に急落し、4月も27.8と回復ピッチは鈍くなっている。
同委員会が鉄鋼関連企業(生産、輸送・倉庫含む)621社の生産・活動再開状況をまとめたところ、3月25日時点ですでに79%の企業が活動を再開した。雇用者の職場復帰はやや遅れがみられ、23%の企業が30%以下、16%が30〜50%と回答。100%と答えた企業は18%にとどまった。
全国20都市の鋼材主要5品目の社会在庫は、増加傾向に歯止めがかかっている。3月は中旬が2000万トン、下旬が1906万トンへと徐々に低下した。2月下旬は1905万トンと、1月下旬からの1カ月間でほぼ倍の水準まで上昇し、3月上旬に2021万トンへとさらに積み上がっていた。
鉄鋼価格の下落ピッチは、3月に入って緩やかになっている。中国鋼鉄工業協会が発表しているCSPI国内鋼材総合価格指数は、3月に前月比1.18%下落の99.21。4カ月連続で値下がりしたものの、落ち込み幅は2月の4.83%に比べて小幅に収まった。
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