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  ニュース     2020/05/07 18:59

中国:4月「車消費指数」67.6に改善、各地刺激策に初歩的効果 無料記事

 中国の各地方政府が導入した自動車消費テコ入れ策の効果が出始めている。中国汽車流通協会が6日発表した車産業の動向を示す各指数は、4月に3月比で軒並み改善した。同協会は、「業界活動が平常モードに戻るなか、5月の販売はさらに盛り返す」と楽観している。
 同協会の発表によると、4月の自動車消費指数は67.6(前月比↑4.6ポイント)に改善。同月の中国新車販売は3月比での回復が見込まれた。100を上回れば、景況感が改善している実態を示している。サブ指数をみると、需要指数が83.5と、3月と同様に高水準を維持。ディーラー入店指数も前月並みの86.8を維持した。購買指数も87.5に改善している。
 同協会の肖政三・副会長兼秘書長は同日の月例報告で、「4月の車ディーラー営業再開率が100%に達し、客足も前年同月の80〜90%水準に回復した」と評価した。エリア別では、新型コロナウイルス発生地の湖北省は客の戻りが緩慢だったと振り返る一方、華北・華東が相対的に良好だったと説明している。
 半面、海外のコロナ感染拡大を警戒。多くの海外自動車部品メーカーが休業や減産を余儀なくされるなか、国内自動車生産サプライチェーンが制限を受ける可能性を指摘した。一部型式の供給にネガティブなインパクトを与えると懸念している。
 国内中古車市場の3月運行状況についても言及。取引、ディーラー再開率がいずれも97%以上にまで回復したと報告した。感染拡大で抑制されていた消費需要が解き放たれるなか、3月の取引は週を追うごとに回復。1〜3月通算取引は前年同期の約60%にまで戻り、コロナショックの落ち込みがある程度軽減されたと指摘した。完成車メーカーの全面操業再開に伴って、4月市況はさらに好転したとみているという。


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