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  ニュース     2019/11/19 18:59

5Gスマホ移行ブーム近く到来、舜宇やZTEなどに恩恵 無料記事

 中国の通信市場では近く、5G対応スマートフォンへの乗り換えブームが起こる見通しだ。工業情報化部の直属機関、中国信息通信研究院が18日発表した最新データによると、5G携帯電話の出荷数は今年10月に249万4000台を記録。前月の49万7000台に比べて約5倍に膨らんだ。ゴールドマン・サックスは最新リポートで、11〜12月も5G対応携帯の出荷数が力強く伸びると予測し、光学部品の舜宇光学科技(2382/HK)や通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)などが恩恵を受けると指摘した。
 前出の中国信息通信研究院は、今年8月の月次統計から5G対応携帯の出荷データを公表し始めた。8月は21万9000台、9月は49万7000台(前月比126.9%増)、10月は249万4000台(同401.8%増)と急速に伸びている。なお、携帯電話全体の出荷数は10月に3596万9000台で、前年同月比6.7%減、前月比0.7%減となった。
 ゴールドマンの試算によると、今年10月時点で5G対応携帯の普及率は7%という水準。同証券は年内の累計出荷数について、500万台に達すると予測している(8〜10月実績は321万台)。5Gスマホの普及で恩恵を受ける銘柄として、ゴールドマンは舜宇光学科技、ZTEのほか、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)、立訊精密工業(002475/SZ)、欧菲光(オーフィルム・グループ:002456/SZ)、聖邦微電子(300661/SZ)、台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)、穏懋半導体(3105/TW)を挙げた。
 このほか中信証券は、中国の5Gスマホ出荷数が2020年に約1億台に達すると予測。世界全体では2億〜3億台を見込んだ。通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)もこれ以前に、20年には5Gスマホの保有数が1億台に上り、普及率は26%超に達するとの見通しを示している。


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