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  ニュース     2020/04/07 18:59

中国:3月の車リコール42.4万台、前月比212%増 無料記事

 2020年第1四半期に届け出られた自動車リコール(回収・無償修理)は、中国全体で合計31件を数えた。22ブランドの68万6000台が対象となっている。うち3月だけで42万4000台が回収された。前年同月比で34.2%、前月比で211.8%ずつ拡大している。国家市場監督管理総局・欠陥製品管理センターによる発表内容の集計結果として、盖世汽車が7日付で伝えた。
 ブランド別では、「AEB(衝突被害軽減ブレーキ)」不具合を理由に世界規模でリコールを実施したボルボ・カー、輸入部品の故障リスクを公表したポルシェ、3カ月間で6度のリコールを展開したメルセデス・ベンツの海外3ブランドで、第1四半期リコール全体の54.6%を占めている。
 うち3月は、リコール台数に占める輸入車比率が2月の93.6%から50.5%に下がったものの、対象型式は3ブランドの21型式に拡大。1〜3月中で最多に達した。
 第1四半期に実施された車リコールの原因トップ3は、電気系統、燃油システム、エンジンの各故障。それぞれ31.1%、17.7%、13.1%を占めた。うち電気系統故障は、ボルボのAEB不具合でリコール台数の7割に相当している。
 1カ月あまりにわたる新型コロナ防疫期間を経て、中国自動車製造業は急速な回復を見せつつあるものの、今度は海外サプライチェーン断絶リスクが新たな課題として急浮上してきた。海外の車関連工場150カ所が足元で操業停止を余儀なくされている。


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