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  ニュース     2020/02/07 18:59

中国1Qスマホ出荷3割減も、JPモルガンやIDCなど予想 無料記事

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国でスマートフォンの出荷が減少する見通しだ。その落ち込みは当初想定よりも拡大する恐れがあり、JPモルガン・チェースは2020年第1四半期(1〜3月)に前年同期比で20〜30%減少すると予測した。調査会社のIDCも30%以上の縮小を見込んでいる。複数メディアが7日伝えた。
 スマホ出荷の減少は、各地で工場が春節(旧正月)後の稼働再開を延期しているほか、交通規制などによってサプライチェーンや物流に影響が出るとみられるため。また、こうした供給面での問題だけでなく、需要サイドの縮小も予測されている。クレディ・スイス(CS)は今週初めの時点で第1四半期の中国スマホ出荷数を前年比14%減と予測しているが、冒頭で触れたように、最新の市場予想ではこれを上回る落ち込みが懸念されている。
 JPモルガン・チェースはリポートの中で、多くの企業が生産を再開できない中、向こう2週間でサプライチェーンの停滞に関する情報がさらに増えると分析している。第1四半期の落ち込みを受け、20年通年の中国スマホ出荷数が前年比で5〜10%減少すると予想。当初予測(前年並み、または1ケタ増)から下方修正した。
 なお、IDCの最新データによると、中国のスマホ出荷数は19年第4四半期(10〜12月)に前年同期比15.6%減の8620万台。メーカー別では首位から順に、華為技術(ファーウェイ)が3310万台、維沃移動通信(vivo)と広東欧珀移動通信(OPPO)が各1410万台、アップルが1240万台、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が800万台と続いた。


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