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  ニュース     2020/05/27 18:59

中国:見本市は「高汚染」、グリーン化に政策支援など必須 無料記事

 中国で毎年さまざまな見本市が開かれているが、「高汚染」「高消費」といった問題が指摘されている。「見本市の終了と同時にゴミの山が現れる」と言われるほどだ。2019年には、見本市関連のゴミが86万8000トンに上ったとされる。政策・技術面での支援を通じた「グリーン化」の必要性が高まっており、専門業者の人材育成も課題となっている。中国新聞網が23日付で伝えた。
 見本市の会場で使用された資材の大半は再利用できず、そのリサイクル率はわずか10%以下。残りのゴミは埋め立て、焼却され、生態環境に大きな負荷をかけている。環境に配慮した資材はコストが高いため、多くのイベント業者はそうした資材の使用を敬遠。粗悪な資材の使用による粉塵や騒音によって、多くの関係者の健康にも害を及ぼす危険性もある。
 こうした現状について専門家は、◆助成金などの政策支援、◆当局による指導・管理強化、◆新素材開発などの技術サポート、◆参入メカニズムの整理、◆高度人材の育成――によるグリーン化が必要だと指摘。これら5つの要素は、今後の見本市産業の成長に欠かせないと強調している。


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