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  ニュース     2020/05/27 18:59

中国産「ボルボXC40」南アに初輸出、北米市場も開拓へ 無料記事

 浙江吉利控股集団傘下のスウェーデン自動車大手ボルボ・カーはこのほど、中国で生産したコンパクト多目的スポーツ車(SUV)「XC40」を初輸出したと発表した。第1陣車両を積載した輸送船が上海港を出発。6月中旬にアフリカ最大の港湾エリア、南アフリカ共和国ダーバン港に到着する。盖世汽車網などが26日付で伝えた。
 初輸出された中国産「XC40」は、ボルボの四川省成都工場で生産。ボルボの世界統一基準「VCMS (Volvo Car Manufactoring System)」を厳格に順守した。製造工程や環境対策など各プロセスに先進技術を持ち込んでいる。
 今後は「XC40」の輸出先を徐々に拡大。北米、オセアニア、アジア、アフリカの各国・・地域をカバーする計画だ。
 ボルボは中国産車の輸出を拡大している。成都工場で2015年6月に生産した「S60 T5 Inscription」を米国に向けて出荷。17年4月に大連・大慶工場産の高級セダン「S90」について、欧州輸出を開始した。同年7月には、成都工場で生産したミッドサイズSUV「XC60」を英国とEU(欧州連合)に向けて販売開始している。
 浙江吉利中核子会社の吉利汽車HD(175/HK)は、中小型車に強みを持つ。「吉利」「帝豪」「遠景」「自由艦」「金剛」「熊猫」などの自主ブランドを生産・販売する。近年はSUVの「吉利博越(Geely Boyue)」などが人気。寧波、済南、成都など中国に9カ所の生産拠点を置く。17年12月に新ブランド車「Lynk & Co」を投入した。


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