ニュース 2019/12/24 18:59
テンセントがクラウド事業で欧州投資、20年に100億米ドル超
産業・企業
インターネットサービスの中国最大手、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)がクラウド事業の強化に向け、大規模な投資を計画している。外電報道によると、2020年に欧州で100億米ドル(約1兆900億円)超を投じる方針だ。中でもドイツに重点を置き、全体の3分の1を投じる計画という。
クラウド部門の欧州責任者によると、同社はすでにフランクフルトにオフィスを設置。現地社員の数は現時点で20人ほどだが、今後数年で大幅に増員する。事業分野では、エンジニアリング、自動輸送などに注力していく。
米中貿易摩擦が長引く中、中国企業は欧州市場に目を向け、投資を拡大する傾向にある。また、今回のテンセントについては、「自動運転技術の先進国」であるドイツに特に重点を置いた格好だ。なお、同社は今年7月、独BMWと共同で中国に自動運転車向けデータ処理施設を開設する計画を表明。データ処理には、テンセントのクラウドサービスやビッグデータサービスが活用される。
テンセントにとって、クラウドサービスは成長事業の一つ。先ごろ発表した19年第3四半期(7〜9月)決算では、クラウドを含むフィンテック・企業サービス部門の売上高が前年同期比35.9%増の267億5800万人民元(約4170億円)に達し、全体の増収率(20.6%)を上回るペースで拡大した。
テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」の利用者が11億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
クラウド部門の欧州責任者によると、同社はすでにフランクフルトにオフィスを設置。現地社員の数は現時点で20人ほどだが、今後数年で大幅に増員する。事業分野では、エンジニアリング、自動輸送などに注力していく。
米中貿易摩擦が長引く中、中国企業は欧州市場に目を向け、投資を拡大する傾向にある。また、今回のテンセントについては、「自動運転技術の先進国」であるドイツに特に重点を置いた格好だ。なお、同社は今年7月、独BMWと共同で中国に自動運転車向けデータ処理施設を開設する計画を表明。データ処理には、テンセントのクラウドサービスやビッグデータサービスが活用される。
テンセントにとって、クラウドサービスは成長事業の一つ。先ごろ発表した19年第3四半期(7〜9月)決算では、クラウドを含むフィンテック・企業サービス部門の売上高が前年同期比35.9%増の267億5800万人民元(約4170億円)に達し、全体の増収率(20.6%)を上回るペースで拡大した。
テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」の利用者が11億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。
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