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  ニュース     2020/04/27 18:59

中国:北京NEVナンバー申請が初減少、「取得9年待ち」は変わらず 無料記事

 北京市の発給する新エネルギー車(NEV)向け特別ナンバープレートに関し、個人の新規申請が初めて減少に転じた。4月8日に終了した今年第2期応募の申請者は43万7539人。第1期(46万7360人)との比較で2万9821人(6.3%)減少している。自動車ナンバープレートを管理する北京市小客車指標調控管理弁公室の最新発表内容として、易車網が25日付で伝えた。
 もっとも北京市では、NEVナンバー取得待ちの市民数が積み上がり続けている。足元の申請者数は、前年度までの繰り越し分を加えて累計43万8000人規模にまで膨張。今年発給予定の5万4200枚を第1期応募時点ですでに使い終わった。現行ルールが維持され続ければ、取得順番待ちの最後尾に並ぶ人は、9年後の2029年にようやくナンバーが受け取れる計算となる。
 一方、第2期応募の内燃機車向け一般ナンバーに関しては、申請数が個人で337万6458人、法人で5万467社に上った。同期発給枠(個人6366枚、法人266枚)に対する競争倍率は、それぞれ530倍、190倍に達している。NEVナンバーの申請法人は、第2期に7973社を数えた。
 自動車の総量規制を狙って、北京市は11年から車ナンバープレートの抽選制度を導入したが、NEVについては普及を目的に発行枚数を別枠用意。当選しやすいようにしてきた経緯がある。さらに15年10月以降、NEVナンバーを抽選対象から外した。申請審査を通過した全希望者に発行を許可する仕組みへと移行している。NEVナンバー申請が通年枠を超えた場合は、超過申請分に関して、申請順位に応じて次年度に優先交付すると規定した。しかし最近は、超過申請分が積み上がり続けている状況。本来は取得が容易なNEVナンバーでさえも、市民は入手するまでに“長い順番待ち”を強いられるようになった。


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