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  ニュース     2020/03/13 18:59

中国工場の再稼働「予想より速い」、米消費縮小には懸念=鴻海創業者 無料記事

 電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手、台湾・鴻海精密工業(ホンハイ:2317/TW)の創業者である郭台銘氏は12日、中国本土に置く工場の操業再開が予想よりも速いペースで進んでいることを明らかにした。また、中国とベトナムのサプライチェーンは正常な状態に戻っており、供給面での懸念は小さいと説明している。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大による米国消費市場の萎縮など、需要面では不安材料があると言及した。複数メディアが13日までに伝えた。

 郭氏はメディアの取材に対し、中国本土の工場が順調に操業を再開していることに言及。中国やベトナムのサプライチェーンも復旧していると説明した。日本や韓国では、DRAM値上げやパネル供給などでやや問題を抱えているものの、供給面での懸念は相対的に小さいとみている。

 こうした中、最も懸念されるのは米国市場だと郭氏は指摘。米国の消費が鈍れば、需給バランスが崩れるとの懸念を示した。

 なお、鴻海の中国子会社で、アップル製品などの受託製造を手掛ける富士康(フォックスコン)は先ごろ、今年2月の売上高が前年同月比18.1%減の72億8000万米ドル(約7646億円)に縮小したことを明らかにしている。マイナス成長は3カ月連続で、減収率は2013年3月以降で最大となった。


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