新型コロナウイルス感染対策で隔離用に使われていた福建省泉州市鯉城区のホテル「欣佳酒店」が突然崩落した事故を巡り、中国応急管理部は12日、記者会見を開いた。それによると、最後の71人目の行方不明者が同日に遺体で見つかり、捜索が終了している。死者は計29人、負傷者は42人に上った。複数メディアが伝えた。
　応急管理部によると、これまでの調査でホテルが違法改築を繰り返していたことや、地元政府の安全管理に不備があったことが発覚。国務院は調査チームの設置を指示し、事故原因の究明と責任者の処罰を行うことを決めている。
　今回の崩落事故の死者には、地元の若い医療スタッフ2人も含まれる。うち地元病院の唐凡為医師（22）は、最近勤務を始めたばかりだった。また、地元保健所の職員だった王福鵬さん（27）は、事故当時ホテルに派遣され、隔離者の体温測定や観察を行っていた。


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