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  ニュース     2019/11/11 19:20

テンセントが米国市場開拓か、任天堂と協力拡大 無料記事

 インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は、任天堂(7974/東証1部)との協力関係を通じて、米国のコンソールゲーム(据え置き型、携帯型ゲーム機)市場を開拓したい考えだ。テンセント幹部の話によると、任天堂からコンソールゲームの製作について学びたい考え。また、任天堂の人気キャラクターを使ってコンソールゲームを開発することを検討しているという。外電が10日伝えた。
 テンセントと任天堂は今年4月、中国市場でのゲーム事業で協業する方針を表明。テンセントが代理店となり、任天堂の主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を中国で販売する計画を明らかにした。10月には、「スイッチ」向けソフト「Newスーパーマリオブラザーズ Uデラックス(中国語名:新超級馬力欧兄弟 U豪華版)」の販売認可を中国当局から取り付けている。
 ただ、中国国内ではオンラインゲームに関する未成年規制が強化されていることもあり、テンセントは海外市場の開拓に力を入れたい考えだ。中国ではパソコンやスマートフォンを使ったオンラインゲームを楽しむゲーマーが多いため、コンソールゲームについては、米国や日本ほどの人気が期待しにくいとの見方もある。テンセントは任天堂に対し、中国で少なくとも数百万台のコンソールゲームを販売できると約束した――との情報が伝わっているが、これは相対的に控えめな数字だ。米国では7〜9月の1四半期だけで、「スイッチ」の販売台数が100万台以上に達した。
 テンセントはネット・モバイル関連の付加価値サービス、ネット広告、Eコマースを収益の柱とする。看板商品のIM「QQ」で築いた膨大な顧客基盤とブランド力を背景に、SNS、ミニブログ、オンラインゲームなど次々と新分野を開拓してきた。足元では、スマホ向けメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」の利用者が11億人を突破。同サービスを基盤に、各事業の収益を伸ばしている。


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