中国政府はこのほど発表した「海南自由貿易港建設総体計画」の中で、2013年に海南省博鰲（ボアオ）で設置が許可された医療観光特区「海南博鰲楽城国際医療旅遊先行区」の発展を加速させる戦略を打ち出した。中国新聞網などが21日までに伝えた。

　中国では年間に60万人以上が高度な医療を受ける目的で海外に渡航している。先行区では先進的な技術による治療や中国で未承認の海外新薬による治療が受けられるため、海外に渡航する医療観光客の受け皿となることが可能だ。中国人にとっては海外よりも低コストで医療が受けられ、言葉が通じないといった不安も軽減される。

　先行区内の医療機関はすでに広東省や安徽省、江西省など国内各地の患者が利用。さらにフィリピン、カンボジア、バングラデシュ、ザンビアなど世界各地からの患者も治療を受けている。



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